Puppyでsambaサーバ構築(Windowsマシンとファイル共有): PuppyLinuxで爆速PCライフ
今回はsambaサーバを使用します。sambaを使用するとWindowsから通常のネットワークの機能を使ってPuppyLinuxマシンへアクセスできます。
デスクトップのバックアップ
いきなり何のことだか分からないかもしれませんが、今回sambaサーバを構築するにあたってはsfsファイルというものをダウンロードして使います。
便利な仕組みなのですが、これを使うとデスクトップのアイコンがおかしくなることがありますので、デスクトップのレイアウトをまずバックアップしておきます。
1.ROXファイラで/root/Choices/ROX-Filer/を開きます。2.PuppyPinファイルのバックアップをとります。
PuppyPinを右クリックしてメニューからコピーを選び、PuppyPin.bakとでもしておきましょう。
これでバックアップが取得できました。
sambaサーバのダウンロード
sambaサーバの導入にはいくつか方法があります。
1.Puppyパッケージマネージャからインストール
起動スクリプトがついていないので、sambaサーバを起動したり停止したりするのが面倒です。
2.シノバーさんのサイトからsfsファイルをダウンロードして使用
起動スクリプトに細かいバグがあって、sambaサーバを起動する度に、/devnullというゴミファイルが作成されます。気にしなければ問題ないですけど。
3.当サイトからsfsファイルをダウンロードして使用
Windowsインストーラサービスがaccesedすることができませんでした
シノバーさん作成のsfsファイルを改変したものを配っています。
・起動スクリプトのバグを修正し、ゴミファイルが作成されないようにした。
・起動停止設定のためのGUIをつけた。
・上記にともない、起動スクリプトの設置場所を/etc/init.dから/opt/samba/sbinへ変更した。
これ以降の記事では、3の当サイトで配布しているものを使ったやり方を解説します。
※そこそこ知識がある人なら1を使っても2を使っても以下の記事は参考になると思います。
以下のサイトからsamba-3.0.26-3.3-sfs4.sfsをダウンロードし、/mnt/homeへ起きます。
置き場所が分からなければ個人保存ファイルと同じ場所に置いてください。
sfsファイル読み込みの設定
メニュー→システム→BootManagerブートアップの設定を選びます。
BootManagerの画面から「起動時にどの追加SFSファイルをロードするか選択して下さい」のボタンを押します。
パピーブートマネージャが開きますので、ADDボタンを押して左ペインのsamba-3.0.26-3.3-sfs4.sfsを右へ移します。
再起動すればsfsファイルが読み込まれます。
再起動後は念のため、パピーブートマネージャでsamba-3.0.26-3.3-sfs4.sfsがちゃんと右側のペインにあるか確認してください。
うまくいっていなければもう一回やってください。
私の試したところだと1回目だとうまくいかなくてもう1回やるとうまくいくことが多いです。
デスクトップをデフォルトから変更している人は、sfsが読み込まれるとデスクトップが乱れると思います。
Linuxでのadminのパスワードを変更する方法?
デスクトップを直す
もし、デスクトップが乱れていたら、以下の手順でデスクトップを直します。
1.ROXファイラで/root/Choices/ROX-Filer/を開きます。2.PuppyPinを削除し、PuppyPin.bakをPuppyPinにコピーします。
3.シャットダウンメニューからXサーバをリスタートします。
※Xサーバをリスタートすると開いていたウインドウとかは全部閉じちゃうので注意してください。
これで、デスクトップは直ります。
smb.confの編集
sambaの設定ファイルであるsmb.confを編集します。
/etc/smb.confをエディタで開きます。
1.workgroupの編集
25行目近辺のworkgroupの値を自分の環境に合わせます。
ちなみに、Windows Vistaではデフォルトのワークグループ名は「WORKGROUP」だそうです。
Windows XP Home Edition のデフォルトのワークグループ名は「MSHOME」だそうです。
よく分からなければ「WORKGROUP」もしくは「MSHOME」にしてみてください。
workgroup = WORKGROUP
2.log fileの編集
45行目付近のlog fileの値を変更します。
;log file = /var/log.%m
log file = /var/log/samba/log.%m
3.認証関連のエントリの追加
155行目あたりに以下の記述があります。
##
## Domain Control
##
この記述の上あたりに以下のエントリを追加します。
username map = /etc/opt/samba/smbusers
null passwords = yespassdb backend = tdbsam
ハードディスクドライブを再フォーマットする方法
username map はWindowsのユーザー名とLinuxのユーザー名の紐付けを記述するファイル名を指定します。
null passwords = yesとするとパスワードなしでアクセスできるようになります。
セキュリティは落ちますが、パスワードなしでアクセスしたい人は設定してください。
passdb backend はパスワードの格納形式を指定します。
sambaユーザの追加
sambaユーザの登録状況を確認します。
ターミナルを開いて以下のコマンドを打ちます。
まだ、誰も登録されていないので以下のようになります。
# pdbedit -L
#
以下のコマンドを打ってsambaユーザーを追加します。
passwordのところは自分で決めたパスワードを入力してください。
「null passwords = yes」にした人は空でもいいです。
# pdbedit -a root
new password:
retype new password:
sambaユーザの登録状況を確認します。今度はrootが登録されたので以下のようになります。
# pdbedit -L
root:0:root
#
/etc/opt/samba/smbusersの作成
エディタで/etc/opt/samba/smbusersというファイルを作ります。
以下の凡例に従ってエントリを列挙していきます。
Linuxユーザ名="Windowsユーザ名"
sambaサーバの起動
せっかくターミナルを開いているので、以下のコマンドを打てばsambaサーバは起動します。
# /opt/samba/sbin/smb start
起動できたかどうかの確認には以下のコマンドを打ちます。
# /opt/samba/sbin/smb status
smbdもnmbdもrunningになっていれば正しく起動しています。
GUIで起動を制御したい場合は、メニューのシステムからsambaコントロールパネルを開いて、起動ボタンを押してもいいです。
sambaサーバが起動したら、pnethoodでもWindowsのネットワークからでもいいのでアクセスして確かめてみてください。
OSの起動と同時にsambaサーバを起動
OSを起動したときにsambaサーバを起動したい場合はsambaコントロールパネルで「OS起動時にsambaサーバを起動」にチェックをいれてください。
コマンドなら、以下のようにしても結構です。
# ln -s /opt/samba/sbin/smb /etc/init.d/smb
これで、WindowsネットワークからPuppyLinuxの共有フォルダにアクセスすることができるようになります。
(Puppy Linux 4.3.1日本語版)
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